山和酒造は1896年に創業した宮城県の北西部にある加美町にあります。古くから秋田や山形への交通の要衝として栄えた町です。鳴瀬川の水にも恵まれ現在でも3つの蔵元がお酒を造っている県内有数の酒どころとしても知られています。「山和」は2004年に誕生した純米酒だけの銘柄です。次期蔵元を中心に若いスタッフと共に原料米や酵母の選択など、酒質設計には神経質過ぎると言われるくらい気を配った酒づくりを心がけています。
「美山錦」は山田錦と五百万石の次に生産量が多い酒米です。昭和53年に誕生した主要な酒米の中では比較的新しい品種です。主な産地は長野ですが、秋田、山形、岩手など東北地方でも広く栽培されています。こちらの純米吟醸は、特別純米に比べると綺麗で爽やかな味わいです。後口のクリアな酸味に食が進む一本です。