1647年より代々、長きに渡って酒造りを行ってきた萬乗醸造。「日本酒に21世紀の新しい光を当て、新しいステージに立たせてやりたい」そんな15代目久野九平治氏の思いから生まれたのが「醸し人九平次」です。吟醸酒造りにいち早く取り組み、その違いを生み出す原料米の質に徹底的にこだわった酒造りを行なっています。今では、フランスのミシュラン三ツ星レストラン「Guy Savoy」のワインリストにオンメニューされるなど、世界的にも評価の高い銘柄のひとつです。2016年には、ブルゴーニュの銘醸地「Morey Saint-Denis」にてワイン醸造をスタートするなど、新たなチャレンジを日々続けています。
「SAUVAGE」とは「野性味」という意味。皆様に体感して頂ける日本でもっとも、古い品種の一つ。云わば日本のお米の在来種の血を引くお米になります。田圃で実るその立ち姿は、太陽のもと背を高く伸ばし、正に男・雄。大粒の米を実らせる「雄町」は、非常に男性的です。在来種とは、野生のお米と捉える事が出来ます。その力強い野性味は酒質に大きく反映されます。雑草のような生命力は強く根を張り、植物の原始的な営みが、ダイレクトに伝わってきます。日本酒も品種によって味わいが変わります。山田錦の女性的な優しさ。雄町の男性的な強さをイメージしながら、飲み比べて頂くと、その差をわかりやすく感じ取ることができます。